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不眠症は睡眠薬で解決可能か? 自然な快眠と強制的眠りの歪み

不眠症は睡眠薬で解決可能か? 自然な快眠と強制的眠りの歪み

不眠症と睡眠薬の切っても切り離せない関係

不眠症が続いたら、必ず睡眠薬のお世話になるというぐらい、この薬は我々に身近だ。
睡眠薬の力は短期的にはとても偉大で、不眠症の人にとってヒーローになる。

不眠の苦しみがとりあえずなくなるし、何とか翌日の仕事や行事をこなすことができる。
もし不眠が続いたら、気が狂ってしまうか、ストレスでぼろぼろになってしまうだろう。

どれだけ睡眠薬のおかげで多くの人が助けられてきただろうか。
不眠症の眠れない葛藤から解放され、神経と思考の暴走から我々を守ってくれる。

だが、目に見える効果がある分だけ、弊害(副作用)も多くなることは知っておいて損はない。
よく効く薬ほど副作用も潜んでいるという薬物の性質上の問題から、睡眠薬も逃れられるわけじゃないからだ。

そして眠れない人にとって無くてはならない薬なだけに、依存をせざるを得なくなる問題がある。
この過度の薬依存こそが睡眠薬最大の弊害とも言えるだろう。
素晴らしい薬からこそ、素晴らしくない未来が待っているんだ。

睡眠薬は本当の眠りをもたらすのか? 量の増加や依存性、体への負担について

睡眠薬にどんな弊害があるのか?
薬による強制的な睡眠は、本当の眠りとは違っているという本質的問題がある。
そして、睡眠薬に数ヶ月以上依存し続けてしまうと、効き目が弱くなる(薬への耐性がつく)薬本来の問題もある。

さらに睡眠薬を中長期に渡って服用し続けた時、体がぼろぼろになったり、過度に依存しすぎてしまったり、熟睡感が得られない。
逆に眠りの質が著しく低下する問題が出てきてしまうんだ。

睡眠薬が自分に牙を向ける前に、不眠症を根本解決しておくべきなのは言うまでもない。
睡眠薬は不眠症を根本から治してくれないからだ。

不眠症になるには多くの原因がある。
例えば、自律神経の乱れを根本から治してくれるわけではなく、ストレスもなくしてはくれない。
ストレスやプレッシャーに心をタフにしてくれないし、緊張の原因を破壊してくれるわけじゃない。
ネガティブな感情をもたらす自分の心を変えてくれるわけでもなく、心配事は心配事のまま、心の中に抑圧が溜まっていく。

睡眠薬に限らず、薬は一時しのぎには非常に有効だが、永久にはしのげないんだ。
もし薬を飲んでいてしのげなくなった時、もはや絶望しか残らなくなる。
そうなるまえに根本的に眠れる脳と体と思考を取り戻さないといけない。

薬に人の体は耐性がつく、効き目が悪くなる、そして量が増え体が蝕まれていく

睡眠薬、睡眠導入剤(ハルシオン、レンドルミン、リスミー、ドリエルなど)を飲み続けた時、同じ量のままでは必ず効果が出なくなっていく。
これはそれらの睡眠薬が悪いのではなく、体に耐性ができてしまうからだ。
体は、そして脳もそうだけど、どんなものにも慣れてしまう。

そうなると、前と同じように眠るには薬の量が倍増させなくてはいけなくなり、体(脳、胃腸や肝臓など)を蝕んでいく。
中には睡眠薬を飲んでも、ついに睡眠できなくなってしまった人も多い。
それでも無理に眠ろうと大量に服用して、社会生活も日常生活も破綻してしまう人もいる。

決して睡眠薬を飲むなと言っているのではなく、魔法の薬というほど万能ではないんだということ。
仕事柄、私は薬依存の人の弊害をよく知っていて、脳が睡眠薬に冒されてしまっているケースを見てきたからそう言える。

睡眠薬は世の中に絶対に必要だ。
でも、安易な服用、そして長期間に渡って飲み続けるのならば、その時の弊害も知っておく必要がある。
薬でボロボロになったとしても、誰も責任を取ってくれない。
無知は後で身を滅ぼすことになるし、知ることでいい未来を築けるようになるんだ。

睡眠の質が人生にとても重要だ

睡眠薬でよく眠れるようになるという幻想がある。
薬の力で眠れることは確かだが、睡眠には質がとても重要で、実は睡眠薬による眠りの質は低い。
もちろん眠れないよりマシだけど、これがずっと続いた時の薬の量、依存、体への負荷、副作用を考えなければならない。

熟睡感が得られない睡眠は、結局その日の仕事や行事がきついものになる。
朝目覚めた時の頭の重さ、憂鬱感、倦怠感、疲労感…。
少なくとも不眠症でなかった頃と比べて、脳がうまく働かなくなっている。

実は自然なリズムの睡眠というものは、睡眠薬で作れないものだ。
確かに睡眠薬による睡眠は、眠りの一種かもしれないけど、脳のシャットダウン状態、昏睡状態でもある。

睡眠薬では、自然な眠りには絶対勝てないことがある。
それは快眠、熟睡感といった眠りの質だ。
そして、眠りの質こそが人生の幸福感を決めると言っても過言じゃない。

なぜ睡眠薬で熟睡感を得られないのか、眠れても快眠できない理由

人の自然な眠りは、浅い時もあれば深い時もあり、実はちょっとした物音で起てしまう浅い眠りの状態が、脳を自然な形で休ませてくれる。
浅い時と深い時を繰り返す睡眠リズムがあるからこそ、人は快眠できる。熟睡感を得られるんだ。

人間には規則正しいリズムが必要だ。
それが狂った時、自律神経も崩れれば、体調も狂っていく。
自然な睡眠、そして快眠こそが、日々の疲労やストレスをリセットしてくれ、脳を蘇らせてくれる。

このパターンが大きく崩された時、後に待っているのは、ひどい抑うつ状態や苛立ち、言い知れぬ不安感や異常な疲労感だ。
自律神経失調症やうつ病になりやすい状態になってしまう。

一方、睡眠薬は有無を言わさず強制的に意識をシャットダウンしてしまう。
確かに睡眠薬は昔に比べ進化したし、副作用も少なくなっていると言っても、無理やりな形で眠りをもたらすことに変わりはない。

強制的な脳の遮断で作った薬による睡眠は、いわば自然な睡眠の形とは真逆で、ひたすら物音があっても醒めることがない。
浅い眠り、深い眠りの体内リズムが皆無だからだ。
だから熟睡した感じが得られない。
ちょっとした刺激にも起きない睡眠は、逆に脳に負荷を与える。

疲労感が残っている、だるい、眠たい、やる気が起きない、憂鬱になる、注意力が散漫になる、集中力が欠如する…これは不眠よりもマシだけど、不眠症と同じ症状なんだ。

理想の睡眠薬の効果が続く期間は短い。
いずれは自然な睡眠に勝てないこと気づかされるかもしれない。

脳に蓄積される睡眠負債は睡眠薬でもかばいきれない

それでも眠れない苦痛に比べたら眠れるだけでもマシだけど、睡眠負債は脳に確実に積み重なっている。
脳、神経、体、心…理想の眠りを取り戻せない限り、これらはすり減らされていくだろう。

つまり睡眠薬で無理やり眠ることができても、中長期化してしまった時、今度は脳が自然な眠りを忘れていってしまう。
これが一番怖いことだ。
本来備わっている本能を脳が思い出せないし、眠れない焦りや不安やイライラの感情に上書き保存されてしまっている。

誰だって睡眠薬に依存したくないはず。
しかし、自然な眠りが忘却の彼方になっている脳のままでは、いつまで経っても睡眠薬と縁を切ることができない。
「このまま飲み続けていいのか…できればやめたい、でも眠るためには依存しなくちゃいけない…」
この葛藤をみんな抱えている。

これも大きなストレスで、不眠の原因に付け加えられてしまう。

睡眠薬の効果が出なくなる時

睡眠薬に助けられながら、今後何十年も依存せざるを得ないことへの強い不安を感じている人は多い。
薬の不自然さをよく知っていて、中長期化した時の心身両面への副作用を知識としてちゃんと持っている。

そして、何年も快眠できていないことへ恐怖を感じ、薬を飲む自分にストレスを感じてしまう人も多い。
「薬は嫌だ、でも頼らざるをえない」葛藤を吐露する人はお客さんにたくさんいる。

今は睡眠薬のおかげで生活の質を保っていられるが、今後いつ睡眠薬が効かなくなるかわからない。
こんな状態では、不眠症どころか、うつ病や不安障害、そして自律神経失調症の症状が色濃く出てしまうのは当然のことだ。

不眠の原因になった不安や心配、そしてストレス源が存在し続けている限り、薬で無理やり眠る生活からは逃れられないけれど、この悪循環をどこかで根本的に破壊しなければ、ずっと依存し続けてしまうだろう。

睡眠薬の副作用

睡眠薬の副作用にはこういうものがある。

・寝起きが悪い。
・だるさや眠気が日中も続く。
・ふらつきや脱力感。
・頭が重くなる。
・食欲不振。
・気力が削がれる。
・脳が死んでいく実感。
・ミスの多発、注意力散漫。
・集中力欠如。
・疲労感が残る

などだ。

不眠時よりはマシだけど、生活の質を維持できない状態に追い詰められてしまうと、薬に依存している人ほどショックを受けている。
情緒が不安定になり、うつ病になっているのか、睡眠薬の副作用なのか境界線がわからない人も実に多い。

睡眠薬の代替、アルコールへの依存

睡眠薬ではなくアルコールに依存してしまう人もいる。
アルコールを飲んだら気持ちが軽くなったり、無駄な思考をしにくくなるし、一時的にせよ体が柔らかくなるし、神経過敏も抑えられる。
体質的にそうなれるから眠りやすくなるわけだけど、だからこそアルコール中毒になりやすい原因でもある。
そして、アルコール中毒になってしまった者の悲惨さはここでいうまでもない。

睡眠薬とアルコールを両方摂取しなければ寝られない悲惨な状態の人もいる。

毎日眠らなくては体力が持たない前提があるため、どうしてもアルコールに依存してしまいやすい。
とにかく眠らせてくれるものに対して中毒化しやすく、副作用が出るまで続けてしまうところが第二第三の苦悩につながる特徴がある。
これはアルコールも睡眠薬も変わりはない。

脳から見た睡眠薬の効果と副作用

睡眠薬(アルコールも)に依存した脳は、常に霞がかかっていて重たい。
仕事でもうまくいかなくなるし、感情も死んでいくし、気力が湧かない。

快眠できる人の脳は、脳がクリアになり冴え渡る。
ストレスもリセットできるし、活性化しやすい。
疲労感をひっぱらないから、気持ちの切り替えがしやすく、楽しい感情が湧いて出てくる。

理想は不眠症になっても、睡眠薬やアルコールに極力頼らないことだ。

薬に頼らなくても、訓練をして入眠できるように人間の脳はできるし、もっと訓練すればたった数分でも最高の快眠を達成可能なんだ。

睡眠薬はあくまで最終手段。どうしてもという時にとっておいたほうがいい。
その存在自体が大きな『精神安定剤』になる。

生きていれば、まして仕事をしていたら、いつだってストレスや心配事は「雨後のたけのこ」のように次々生えてくる。
それでも気持ちを切り替えて、いつでもどこでも眠れるタフな、そして余裕のある人間になることだ。

質の良い眠りを経た脳は、いつのまにかストレスをストレスと認識しなくなり、心配事がはるか遠くの記憶に追いやってくれるのだから。

一度眠ることに執着してしまったのだから、今回の不眠症を契機にして、眠りのプロになるように脳を訓練してほしい。
もし眠り方を学びたいのであれば、私は眠りの達人を自負しているから(笑)いつでも尋ねてみてほしい。

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発言者:岩波英知

1946年栃木県生まれ 東京と大阪で世界最先端の独自の脳内プログラムを開催。 誰ももたらすことができない決定的な脳内体感を体験した多くの有名人や芸能人、医師や経営者にファンが多い 。


自著(奇跡の脳覚醒)より抜粋

脳の魔術師、鬼才と呼ばれる心理脳内コンサルタント。 若い頃より人間の計り知れない可能性に興味を持ち、脳に関する独自の研究を行う。 そして、誰も到達できない脳覚醒技術の開発に至る。 その技とノウハウは世界一と称されており、岩波の脳覚醒セッションには、その凄さと評判を聞きつけたクライアントが世界中から駆けつけている。 また、その技術のみならず、岩波の言葉は多くの人に大きな刺激を影響を与えている。


執筆者・編集者:Dream Art Laboratory 担当スタッフ

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