Dream Art Laboratory


なぜ感情をコントロールできなくなったのか? 不安・焦り・恐怖のコントロール方法

感情のコントロール方法 不安・焦り・恐怖のコントロール 岩波英知の言葉

人は不幸で生きていける、しかし…

人はどんな環境にも慣れるといわれる。
苦難、失意、嘆きの中でも人は生きられる。
不幸でも何とか生きていく。
だが、それは果たして「生きている」と言えるのか?

人間は前進、変化、達成感、感動、刺激があるから、生きる喜びを実感できる。
一方、苦しみと悩みのどん詰まりの惰性に陥ってしまうと、それとは対極の生活になっていく。
その暗黒世界にどっぷり浸かっていないだろうか?
根本的に変えないかぎり、「死んだほうがマシ」な状況で生きていかざるを得なくなる。

精神的悩みや神経症は、自殺にまで人を追い込むほど苦しく、しかも全く先が見えないものだ。
が、生き延びるために逃げ場を必死で作り(向精神薬を含む)、暗い気持ちの中でも人は生きていく。
生き地獄だろうと、「いつか、きっと、そのうち…」悩みが解決してくれていることを願う。
先のことはわからない、だからいつのまにか最悪な精神状況が和らぐことに期待する。
それしかやる方法が潰えてしまうからだ。

自分の心(潜在意識や無意識)は甘くない。自分に牙を剥く

だが、自分の心ほど甘くはないものはない。
いつのまにか神経症レベルの悩みが解決していたなんてことは、データ的にもありえない。
それは自分の身に置き換えてもそうだと思う。

結局悩み続けてきた間に何か大きく前進しただろうか? 
感動が減り、感情が死に続けていないだろうか?
逃避や防衛策を講じ「平穏無事」な状況を作り上げて生き地獄から免れていても、その生活に余裕と充実感はあるだろうか?

悩みと苦しみの終わりの見えない堂々巡りを断ち切って欲しい。
自分の尊厳をボロボロにする今の状況を変えて欲しいと強く願っています。

そうしないと生まれてきた意味が無いし、これからずっと同じことを繰り返し後悔し続けていくことを考えたら、今しかチャンスはない。
一度きりの人生なのに、自分の心すらコントロールできない、つまりドロドロとした悪い感情に虐待され続けることはあってはならないことだ。

悪い感情を自分の意志でコントロールができない理由

そして、今まで感情をコントロールできてこなかったのならば、これからできることはないということを言いたい。
こうしてもがいているうちに時間は苦しみの悪循環だけを積み重ねていく。

なぜコントロールできないか?
精神状態をコントロールできる条件は、自分の心の本質がノーマル状態の時だけだ。
だから異常事態になりそうな心を初期状態なら制御できる。

だが、神経症やあがり症や悪い感情に完全に飲み込まれた時、心の本質までそれらに深く侵食され、時間とともに一体化している。
異常事態が自分の心の本質(=ノーマル)となっている。
だから、異常事態の心で異常事態をコントロールすることは難しい。

その状態じゃ意志のどんな強い力であれ完璧な知恵でさえ、もっと状況を深刻化、長期化させる。
混乱した精神状態を混乱している精神力で鎮火できるわけがないし、火に油を注ぐ事になる。
簡単にいえば、狂った状態で狂ったものを制御しようとする自体、狂いを強めるだけということ。

ジレンマ、焦り、自信喪失という負のサイクル

根本的な克服が成されないままでいると、解決に向けて必死で頑張っても狂いが大きくなるし、諦めても苦しみと悩みの惰性で生き地獄が続いていく。
このジレンマと焦りと絶望の中でもがき続けている人は多い。

ついには根本的に克服できる方法があっても(実際にある)、「どうせまたダメだ…疲れるくらいならやらないほうがマシ…勇気や覚悟が必要なくらいなら今のまま何とか生きられるからやめよう…」という心境になっていく。

疲れてしまうと、良くなる労力よりも悩んでいる方がマシという矛盾した精神状態になってしまうのが人間心理の怖いところだ。
そんな状態だと一生浮上することはできなくなる。
そして、人はそれでも生きられてしまう。

苦しみという『安住の地』から抜け出せなくなる

悩みと苦しみだけの生活でも人は慣れていく。当たり前になっていく。
かといって苦しさは変わらない。
真綿で首を絞められるような苦しみの中生き続ける。
だからこそ、人は社会の底辺に押しやられていても生きていられる。

悲惨な環境なのは誰よりもわかっている。
しかし苦しみという『安住の地』の中でいる方を選ぶ。
慣れているからだし、「安心」できるからだ。

だが、それはまやかしだ。
楽でも安心でもない。

ずっとこのままでいいのか?

本当にそれで人間らしく生きていると言えるだろうか? 
もちろんそうなる理由があったわけだから、そこに至ってしまったことはしょうがない。
だが、悩んで苦しんで、それが当たり前の状況に慣らされていることにゾッとしないだろうか?

貴方の人生は(社会的、精神的)底辺で、誰からも認められないまま自己証明もできないまま埋もれて、苦しみに慣らされながら耐え続けることなのか?
さらに必死で我慢してきたわりには何にも見返りを得られず、更に苦しみの『罰』を追加される…。
完全にそこに慣れてしまったら二度と這い上がれない。
時間を浪費すればするほど、『罰』のしわ寄せは必ず来る。
何も悪いこともをしていないにもかかわらず…。

現実の状況、将来の苦境をしっかり見つめる勇気

現実に置かれている状況をしっかり見据える勇気が、未来の自分を救うことになる。
今までは人生をより良くしようとして頑張ってきた、耐えてきた、そしてそれでもダメだった。
だけど、今は技術的に感情をコントロールできる方法がある。
だから、期待を持って欲しい、希望を取り戻して欲しい。
これ以上尊厳を損なわないために、本当の『安住の地』を手に入れるべく行動を起こして欲しい。
行動を起こさないかぎり、感情の狂いを止めることはできない。

 

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発言者:岩波英知

1946年栃木県生まれ 東京と大阪で世界最先端の独自の脳内プログラムを開催。 誰ももたらすことができない決定的な脳内体感を体験した多くの有名人や芸能人、医師や経営者にファンが多い 。


自著(奇跡の脳覚醒)より抜粋

脳の魔術師、鬼才と呼ばれる心理脳内コンサルタント。 若い頃より人間の計り知れない可能性に興味を持ち、脳に関する独自の研究を行う。 そして、誰も到達できない脳覚醒技術の開発に至る。 その技とノウハウは世界一と称されており、岩波の脳覚醒セッションには、その凄さと評判を聞きつけたクライアントが世界中から駆けつけている。 また、その技術のみならず、岩波の言葉は多くの人に大きな刺激を影響を与えている。


執筆者・編集者:Dream Art Laboratory 担当スタッフ

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