Dream Art Laboratory


親から子への不可避的影響【弱点の連鎖】

親から子供への悪影響 親子関係の悩みと不安解決方法

 ※ここに書かれてある親子のケースがすべてではありません
子供の精神的なトラブルは複合要因でなっています
各々の事情に添ってお読み下さい

愛情と努力が裏目に行く無意識の怖さ

親が子供の将来に良かれと思ってやったことが、どんどん裏目に出てしまうことがあります。
子供への必死の頑張りが報われないことほど悲劇はないと思いますが、人の心や無意識はどうにも厄介です。
勉強ならばやればやるほど報われるものですが・・・・。
不登校や引きこもり、メンタル的な弱点の多くは、学校などの人間関係で傷つくことがほとんどですが、そのベースとして家庭内に、その種が埋まっているかもしれません。

親自身、当然子供時代や思春期がありました。
生きていれば誰だって色々なことがあります。
学校でも、社会でも、友達関係でも、恋愛関係でも。
人の数だけ悩みや抱えているものがあり、さらにそのぶつかり合いの中で、更なる悩みの種がドンドンと増えていきます。
大きな心の傷を抱えてしまった人もいれば、様々な小さなことの積み重ねや悩みの複合要因で、生きにくい自分になったりします。

あるいは、家庭環境の中でもたくさんのことがあります。
その時の親の教育方針や性格、時には親の抱えていたトラウマや欠点(虐待やコミュニケーション不足、愛情不足、過依存、過干渉など)によって、心に空白ができたりします。
これから、ある例を出しますので、各人の事情やルーツに照らし合わせて考えてみてください。

親自身の無意識に刻み込まれた人生の心の傷と抑圧

兄弟の中で自分だけ疎外されて生きてきたとか、親に厳しくしつけられてきた、自由がなかった、努力した割に褒めてくれない、頑張ったのに更なる努力を強いられるなど、そういう孤独を経験した人がいるとします。
自分を認めてくれなかったり、愛情を与えてくれなかったり、疎外感を経験した人は、どこか心が淋しくてボロボロになっていきます。
ひどい親から、ネグレクトや虐待を受けたり、アダルトチルドレンになってしまった人など大きなトラウマを抱えたりもします。
そういう人は自分を証明する機会が奪われて、自信を喪失したり、不安や孤独を抱えて生きていきます。

女性を例にとって先に進みます。
そんな大小のトラウマを抱える女性が結婚します。
それらを受け入れてくれそうな夫を見つけたりしますが、夫は夫の都合や様々な社会的な状況、彼の置かれている状況で奥さんをもらいます。
しかし、結婚したら仕事ばかりして、奥さんに執着しないケースが多々あります。
夫側の事情だけでなく、奥さん側にもコミュニケーションがうまく取れないとか、色々なマイナスを抱えて、理想のようにうまくいきません。

特に重要なことは、人間は自分を認めてくれる、つまり存在証明ができることを本能的に欲しています。
子供でも、思春期でも、中年になっても、老人でさえもです。
それがないと心を充たせず、ボロボロになって生きざるを得ないと感じているからです。
寂しさ、やるせなさを抱えてきた人や自信がなかった人は、「自信を持ちたい、そして自己証明したい」と思いますが、男が仕事で証明できるようには、女性は存在証明できる機会があまりありません。
主婦業の場合、なおさらです。

しかし、母親としての存在証明があります。
つまり子供への期待と執着です。
これは親として当たり前のことですが、それが子供へ大きすぎる負担になると、子供の心はどんどんすり減っていって、ついにはエネルギー切れとなってしまいます。

子供に執着して、いい子にした時、はじめて「あの母親はこんなに立派な子を育て上げた」という価値がそこに行きます。
すごく自慢になる。
親兄弟、親戚、そして世間へも。
そして、心も充たされる。

自分の代替として、子供を教育することによって、存在証明したいという母性本能があります。
それがある故にどんどん執着していきます。
周りが見えなくなっていきます。
親が子供に執着・依存すると、依存先の子供に、自分の抱えてきたもの(大なり小なりのトラウマ)をコピーさせてしまうことがあります。
あるいは、親子代々濃縮されて、倍にしてしまったかもしれない。

うまく子供が期待に応えた時は認めてあげるけれど、それでももっと頑張らせたい。
そうしたら、より子供は立派になってくれる。
子供の頑張りを認めたいけれど、口の渇かぬうちに、「もっと頑張って」と言ってしまう。

子供から見ると、負荷と抑圧がかかってしまう。
子供心に「遊びたい! ああしたい! こうしたい!」と言う時、「なぜそうするの? アンタそういうことをやっている時期じゃないでしょ!」と拒否する。
勉強できなくなるとか、遊んでいると遅れをとるとか。

子供はつまらないし、どこかで「心を汲んでくれない、私のことをわかってくれない」と孤独を感じる。
一番安心するべき母親の前が何より苦しくなってしまう。
親としては、本当に子供のためを思ってやっているのに・・・・
ここにすでに悲劇が起きてきます

子供からすると、どんなに頑張っても認めてくれない、今度は子供自身が、自分に存在価値を見いだせない。
心にぽっかり穴が空く。
それは孤独であったり、やるせなさであったり、つまり親が受けてきた不都合な感情を味わっている。

でも親はそれまでの人生の流れもあって、精一杯だから、「私の感情をわかってほしい」「僕の言うことを聞いて欲しい」という子供の欲求をあまり聞いたこともないし、あえて無視したりする。
そして、プレッシャーを知らず知らずかけてしまう。

もっといくと、子供が学校など人間関係で嫌なことが起きたりする。
学校で平穏無事に過ごせれば本当はいいけれど、そうは問屋が卸さない。
人間関係のトラブルはどこに行っても起きてしまうものだけど、もろくなっている子供は、深く傷つき悩み苦しむ。

そんな子供の悩みを聞かないで、母親は「こうなったらダメ」「これをしなさい」「こうあるべき」とやってしまう。
子供はますますストレスと疲労を背負ってしまう。
そして病んでいってしまう。
脳は疲労困憊になる。

こうなると心身一体だから、体の不調も出てきて、勉強どころではない。
こういう子供への執着が強いと、知らず知らず悪循環に入っていく。
では、誰が悪いのかというと、これといって悪い人はいない。
ここに悲劇性があります。

でも、母親は子供が病んだことをなかなか気づかない。
どこか元気がない、溌剌さがない、落ち込んでいるかなと感じるけれど、それが親としての危機感につながる。
「ここで、もっと一生懸命させないといけない!」「頑張らせないとこの子のためにならない」と…

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